I'm シェリー。

好奇心旺盛なアメリカ駐在妻

When in Rome, do as the Romans do.( 郷に入れば郷に従え)

今日、旦那と喋って気づいたこと。長々と書いていきます。

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アメリカに来た頃、チップを払う事に何の必要性も見いだせず、払うのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。それに、ただでさえ高い外食代。$50のランチに、チップがついて$60。ホテルに泊まれば、枕元に数ドル。ホテルマンにも数ドル。引っ越し会社のお兄さんにも数ドル(それもこのお兄さん、うちのベッドランプ潰したしね!)対していいサービスでもないくせによ。って心底思ってました。今思えば、ドケチだな、私。

 

ところが、今日のランチにお気にりのカフェでテイクアウトをしたんですが、特になんの意識もせずに、ふっつうにチップを払っている自分がいました。そして旦那が言ったんです。

チップっていいよね。自分たちの気持ちの分だけ払えるからさ。

いや〜いいこと言うじゃないか。本当にその通り。確かに、義務的に払っているところはもちろんあるけど、チップってサービスに対する感謝の気持ちを形に表したもの。ですよね、きっと。(ドケチな私、どこへ行った)

 

少し話がずれますが、今、コロナパンデミックで、失業する人が増えたり、潰れてしまう店や会社がある中、”サポートローカル”っていう言葉をよく目にします。地元のお店や、チェーン店でないローカルなお店をあえて利用して、できる範囲で、地元の店に貢献する、そして経済を回すって動き。この社会の中でも、チップは大事な役割をしてると思うんです。チップを少し多く残したりすることで、僅かながらでも、お店の経営の足しになるかもしれない。1人が$5出せば、100人で$500。塵も積もれば山となる。それにチップをもらった方も、サポートされてるから頑張ろって思うかもしれないし、チップをあげた方もいいことした気分できもちがいい。win-winじゃないの。

 

そういえば、ESL(英語の学校)の授業で、ティーチャーが

アメリカにはチップなしでは、生きられない人達が大勢いるんだ。

と言っていたのを思い出しました。今、黒人差別のことで問題になっているように、アメリカはかなり白人にお得な社会制度になっている。いい大学に行けるのも、いい仕事につくのも、白人に多くのチャンスが転がるようにな仕組み。そんな社会の中で、移民や有色人種がいい仕事につくのは簡単ではない。清掃係や、ホテルのベッドメイキング係に、白人を見かけることはほとんどなく、黒人やスパニッシュを喋る(メキシコ系かな?)が多いのは、そのせいじゃないのかしら?そして、想像がつくように、彼らの給料は決して高くない。ティーチャーが言ってました、彼らは“給料”だけでは、家賃や光熱費は払えない。チップがあってこその生活なんだ。って。

 

また余談ですが、スターバックスで働いている友達が、「先週チップで$50も貰えたんだ〜」っと言ってたのも思い出しました。お客さんから頂いたチップを1週間分集めて、それをその週のシフトに入っていた人達で、働いた時間数で割って、山分けするらしい。聞いた時はWhat!?って感じだった。そんなに貰えんの!?って。でも、それだけチップを払う人たちがいるってことだし、働く側からしたらチップって大きな収入源ってことですよね。

 

ここから本題。

私が言いたかった本題から随分と話がずれてしまいました。いつもの悪い癖。

まとめると、アメリカはチップを払うのが普通だし、それで社会が成り立ってるし、そういう文化なんだな〜ってこと。挨拶の時に握手をするのも、目があったら笑顔を見せるのも、文化ですよね、きっと。イギリスで鼻をすすらないのも、食事の仕方に気をつけるのも、文化だろうし。日本で家に上がる時に靴を脱ぐのも、車が左側通行なのも、エスカレーターで片側に並ぶのも文化。いわゆる、マナー、習慣と言われてるものって、その地の文化だと思うんです。そして、旅先や移住したなら、その文化に習うべきなんじゃないかな〜と。

全ては「郷に入れば郷に従え」ですね。英語ではWhen in Rome, do as the Romans do.です。

言葉の意味を調べると、違う地域に引っ越した時に、“目立たないように”とか、“その地に順応するように”っていう風に記してありました。が、個人的には、“その地の文化を尊重する”っていう意味が一番しっくりくる気がします。

 

ESL教室で、よくあるフランス人が「フランスではあーだこーだ、、、」って何かにつけて言っていたんですが、ティーチャーが「Okok, but you're in the U.S. now」って言い返してました(笑)違う場所に住めば(旅行も)、納得いかないことも、やりにくいこともある。自分の価値観や文化を押したくなる時だってあるし、それが必要な場面もある。でも、たとえ日本人だろうがなんだろうが、今はアメリカにいる。この地の文化を知ろうとすること、その文化を尊重して、習おうと心がけること。習慣の後ろに、どんな背景があるのか調べてみるのも面白そうですね。日本人なのに、恥ずかしながら、私は日本の文化の勉強不足です。

たった1つのチップから、かなり話が膨れ上がってしまいましたが、今日ふと気づいたことを書いてみました。

 

では、See you soon! Thank you!!